特定複合観光施設区域整備推進本部は、「特定複合観光施設区域整備推進会議取りまとめ~「観光先進国」の実現に向けて~」に対する意見募集を8月1日から行っています。締め切りは、8月31日、まもなくです。
日弁連では、本件について、下記の意見書を8月24日に特定複合観光施設区域整備推進本部へ提出しました。
(本意見書の趣旨)
特定複合観光施設区域整備推進会議の取りまとめ(以下「本取りまとめ」という。)の内
容では、カジノ解禁に伴う弊害は除去されないから、今後、本取りまとめに基づいて、特定
複合観光施設区域の整備(カジノ解禁)の推進を行うための法制上の措置を講じるべきでは
ない。
当連合会は、「観光先進国」の実現という名の下にカジノを解禁することには反対であ
り、特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律は、廃止すべきである。
このブログでも、意見を述べていますが、日本にカジノは要りません。日本には、素晴らしい観光資源があり、おもてなしの心を持つ日本人が多くの観光客を迎えています。観光先進国としてカジノが不可欠、というのは理屈が分かりません。ちなみに、ハワイにはカジノはありませんが、人々を引きつけてやみません。
推進本部の考えでは、カジノ事業は、単に、それ自体として採算がとれればよいというのではなく、「IR事業全体の採算性を担保」するほどの「高い収益」をあげなければならないとしています。そうすると、カジノに来る客から、どれくらいのお金を巻き上げればよいのでしょうか?日本に来たお客様に、損をさせて帰国してほしくはありません。
また、ギャンブル依存症、カジノを原因とした多重債務者の増加とか、反社会勢力ののさばり、町の退廃化などいろいろな弊害も予想されます。これらの弊害に対し、「世界最高水準のカジノ規制」を作る、ということですが、世界最高水準のカジノ規制を必要とするようなカジノが、なぜ必要なのか、理解出来ません。
締め切りは、8月31日です。今すぐ、パブコメ募集のHPから意見を送りましょう。
「カジノ反対」と書くだけでも良いと思います。
一人でも多くの「カジノ反対!」の声をあげましょう!!