あけましておめでとうございます。
昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大により、社会が劇的に変容した年となったのではないかと思います。
事務職の在宅でのテレワークが推進され、顔を付き合わせて行っていた会議などは、軒並みオンラインで行われるようになりました。また、全国各地で予定されていた各種大会、研究会等もオンラインでの開催となり、現地への移動のための時間や旅費が不要となり、どこからでも参加することができるようになりました。
IT化が叫ばれながら、遅々として進まなかったことが、新型コロナウイルスの影響で、急速に進んだのではないかと思います。反面、研究会や会議の場での情報交換がなくなり、会議の後にちょっと一杯という懇親の場もなくなりました。全国各地へ出かけなくなったことから、その土地の文化や空気に触れることもできなくなりました。寂しいです。
消費者被害に目をやれば、「副業」をキーワードとした消費者被害が増えているように思います。IT化の進展により、ネットの中での消費者被害が増加しており、しかも、加害者の匿名化を容易にして被害回復を困難にしています。
また、昨年予定されていた第63回日弁連人権擁護大会でのシンポジウム「超高齢社会における消費者被害の予防と救済を考える~持続可能な消費者保護法制の提言~」は、本年10月に岡山で開催される予定となりました。
当事務所では、このような環境にありますが、引き続き、消費者被害の回復はもとより、消費者被害の予防・救済のための制度制定を目指し、努力して参ります。
本年もよろしくお願い申し上げます。